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新品草枕

[著編者 ・出版社]
著:夏目漱石  
出版社:(株) 新潮社

発売日:2005年09月
ISBN:9784101010090
管理コード:4101010099
頁・サイズ:242P 16cm

商品レビュー

[要旨]
智に働けば角がたつ、情に棹させば流される―春の山路を登りつめた青年画家は、やがてとある温泉場で才気あふれる女、那美と出会う。俗塵を離れた山奥の桃源郷を舞台に、絢爛豊富な語彙と多彩な文章を駆使して絵画的感覚美の世界を描き、自然主義や西欧文学の現実主義への批判を込めて、その対極に位置する東洋趣味を高唱。『吾輩は猫である』『坊っちゃん』とならぶ初期の代表作。

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  1. 1463.なぜ俗世を離れる必要があったのかレビュー

    by e2718281

    評価  投稿日:2009/07/05

    e2718281

    「草枕」のテーマは漱石の実質最後の作品である「道草」へ引き継がれる。
    草枕は、幻想的で絵画的な描写から芸術論としても読めることは確かだし、筋が極力排除されたある意味「平坦」なストーリーは西欧文学への批判も込められてはいるだろう。でも、それだけだろうか?

    私がこの物語に妙に惹かれているのは、やはり主人公の中に自分の姿を投影してしまうからだろう。作中では、彼の素性の多くは明かされていないが、彼が山を登ったのは、俗世を離れて芸術家の目を養うためだ。そして芸術家の使命は、住みにくき世の煩いを差し引いて、人の心を豊かにすることだと彼は言う。

    流麗な漢文調の語り口で、美しい描写が淡々と続くこの物語。読んでいくうちに、主人公、那美さんの心情が静かに読み手の心に沁み込んでくるようだ。やはりこの作品も、一つのストレンジャー小説と言えるだろう。

    このレビューは参考になった

    3人)

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