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新品淋しい狩人

[著編者 ・出版社]
著:宮部みゆき  
出版社:(株) 新潮社

発売日:1997年02月01日
ISBN:9784101369174
管理コード:4101369178

商品レビュー

[要旨]
東京下町、荒川土手下にある小さな共同ビルの一階に店を構える田辺書店。店主のイワさんと孫の稔で切り盛りするごくありふれた古書店だ。しかし、この本屋を舞台に様々な事件が繰り広げられる。平凡なOLが電車の網棚から手にした本に挾まれていた名刺。父親の遺品の中から出てきた数百冊の同じ本。本をきっかけに起こる謎をイワさんと稔が解いていく。ブッキッシュな連作短編集。

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3.8/5

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  1. 469.古書店を中心に据えた連作短編集レビュー

    by necessary2

    評価  投稿日:2008/12/16

    necessary2

    東京下町にある古書店「田辺書店」を舞台に店主のイワさんと「たった一人の不出来な孫」稔を中心に据えた連作短編集。

    <収録タイトル>
    『六月は名ばかりの月』
    『黙って逝った』
    『詫びない年月』
    『うそつき喇叭』
    『歪んだ鏡』
    『淋しい狩人』

    連作なので一編ずつ独立したミステリとしても読めますが、通すとイワさんと稔の関係性の変化を描いた長編にもなります。『六月は名ばかりの月』で仲のよいところを見せた二人が、『うそつき喇叭』の最後であることが分かり、『歪んだ鏡』から徐々に距離が離れ、最後は仄かに和解をにおわせて終わる。

    稔は途中から登場シーン減りますが、むしろそうなってからのほうが存在感を増します。

    結構きっつい話もあるんですが暗くさせないのが宮部マジック。

    最後の『淋しい狩人』は短編版『模倣犯』といった趣。

    このレビューは参考になった

    20人)

  2. 1327.短い分量で描ききる技量レビュー

    by music_comic

    評価  投稿日:2009/06/17

    music_comic

    古書店の主人とその孫を中心とした、六作の短編集です。

    短編ということで、一話辺りの分量は少なく、読みやすいものとなっています。
    しかし、内容が薄っぺらいかというと、そうではない。
    短いながらも随所に著者の主張が見られ、それでいて押しつけがましくないところは流石と言うべき。密度の高さでは、著者の長編に引けをとらないでしょう。

    古書店の主人の孫、稔の恋が成就しなかったことが少し残念でしたが、根底にある「リアリズム」に乗っ取った結果であると考えればしっくりきます。
    登場人物達に対して甘くなるでもなく、ただひたすら、現実的に描き出す点は厳しくもあり、一方で丁寧だとも感じました。

    このレビューは参考になった

    1人)

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