投稿レビュー (投稿数:50件)
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- もし目撃者が誤った証言をしていたら・・
- タイトルの「図地反転」とは要するに思い込みのこと。
物的証拠がない事件で手掛かりになるのは目撃者の証言。
この目撃者がもし誤った証言をしていたら・・・最悪の場合は罪なき人を犯罪者扱いすることになります。
女児殺害事件の犯人として逮捕され、15年間の刑期を終えた男性。
男性が出所した直後に再び忌まわしい事件が起きる。そのことが再び彼に犯罪者の疑いを持たせることに。
しかし、警察が捜査を進めるに従って明らかになった逮捕されたのは全くの別人。
事件は解決に至るのかと思いきや、容疑者は犯行について否認を続けます。
真犯人は誰なのか。
警察は目撃証言の真偽を見抜くことができるのか。
そして、事件の結末は。
事件の真相を明らかにすることのむずかしさ、そして、一人の人間の人生を大きく左右する判断の重さを痛感しました。
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- 自分なりの幸せはきっと見つかるはず
- 受験に失敗し、挫折感を抱える主人公。
ストーリーはありがちな青春小説の内容なんだけれど、主人公や同級生が交代でストーリーの中心(語り手)となる連作短編小説の構成が面白い。
女性が読んだら「私はこの子に似てるかも?」というキャラクターが6人の中から見つかるかもしれない。
また、高校生の気持ち(嫉妬や悩み、あきらめといった感情)をとても丁寧に繊細に描いているところが印象的。
この作品を通して作者が訴えたかったのは、
・幸せって日々の生活の中に必ずあるもの
・未来は必ずしも希望にあふれた輝かしいものではないけれど、自分にあった生活、自分なりの幸せというものが見つかるはず
ということかもしれない。SMAPの「世界にひとつだけの花」を何となく思い出してしまいました。
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- 平凡だけど素敵な人生☆
- 主人公は「限りなく埼玉な東京に住む上京したての18歳」という目立つタイプでも何でもない平凡な学生。
物語もその平凡な学生の大学生活を描いているだけなんだけど、時に笑い、時にウルッときてしまうのは著者の力なのでしょう。
主人公が生き生きとしていて、親近感をもてるキャラクターはまるで自分の学生時代にこの主人公がそばにいたかのように思わせてくれます。
青春時代なんてもうだいぶ昔のことだけど、当時の大切な思い出がよみがえってきました。
地味な人生もそれはそれで素敵な人生だな。
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- 子どもたちに結婚して欲しいなら。
- まだまだ自分の子供たちが結婚するのは遠い先のことだけど、この本を読んで急に心配になるとともに親として何ができるのかそんなことを考えてしまった。
この本のメインターゲットは20歳~30歳ぐらいの子を持つ親。
そして、子どもが結婚しない、結婚できないんじゃないか、早く結婚しなさいと年がら年中言っているような親に読んで欲しい。
当然親の世代と結婚に対する意識や環境は違ってきているはずだし、著者が親から出た10個の疑問に答えることで次第に親の考え方も変わっていくのではないだろうか。
著者の主張は今の状況をきちんと理解した上で親ができることは子離れということ。
その通りだと思うけど、実際にその立場になったらどうなっちゃうんだろ。ちょっと心配。
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- 2009年の堂場瞬一最高傑作!!
- 堂場瞬一作品の中でもおそらく最高レベルの上下間合わせて原稿用紙1,000枚を超すボリューム。
当初は躊躇していたけれど、いざ読んでみるとこの作品を完成させるにはこれだけのボリュームが必要なんだということに納得した。
物語は東京から車で2時間ほどの場所にあり、寂れ閉塞感が漂う街「汐灘」。物語は20年前に殺人事件で父親を殺された喫茶店のマスターとその事件で父親が殺人事件を犯したために家族がバラバラになってしまった弁護士の二人を中心に展開されていきます。
物凄く簡単にいえば喫茶店に訪れこん睡状態に陥った少女の身元を捜すという話なのだが、登場人物の内面を深く掘り下げて描き、また、そこに倫理的なテーマを加えていくことで単なるミステリーではない作品となっている。
最後まで読み終えてタイトルの意味がわかりました。
必見です。
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